スタメン捕手もあり得る!? 中日アリエル・マルティネス捕手(24)が、球団外国人として20年ぶり2人目となる捕手デビューを果たした。

プロ野球でも00年7月19日ヤクルト戦の中日ディンゴ以来となる外国人捕手は、見せ場を作った。6回先頭で、代打出場。6回裏からそのままマスクを被った。3番手で登板したゴンサレスと球団史上初の外国人バッテリーを結成。1死一塁からの巨人の揺さぶりにも、動じなかった。カウント1-0からの2球目に一塁走者の吉川尚が二塁を狙うも、A・マルティネスは二塁カバーの京田にストライク送球。余裕で、球団史上初の外国人捕手による盗塁阻止を決めた。ワンバウンドの球も止め、捕球技術の高さも披露した。

「捕手として出場できてとてもうれしい。(盗塁阻止は)練習でやってきたことができた。たくさん活躍して外国人捕手を(さらに)日本に呼んでもらえるくらい活躍したい」。キューバ人捕手は、後進へのメッセージも込めた。

与田監督も「盗塁阻止も非常に素晴らしいボールだった。投手に対してのジェスチャーも(いい)。どんどん経験をして、使っていけるメドが立つんじゃないか。心強い戦力だと思っている」と称賛した。1軍での現在地は捕手3番手。1日に支配下登録され、アルモンテの故障で3日に1軍に初合流した。今季2軍で3試合2本塁打の打撃が爆発すれば、正捕手争いに加わる可能性も十分だ。【伊東大介】