日本野球機構(NPB)は27日、Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議と臨時12球団代表者会議を行った。Jリーグの名古屋に感染者3人が出て26日の広島戦が中止。専門家の賀来氏から「健康管理を徹底していただきたい。名古屋も含めJリーグ、あるいはプロ野球に起こりうる状況」と注意喚起された。

開幕から1カ月がたち、現状の運営も分析された。サヨナラ勝ちに選手らが密集して喜ぶ姿も目立つ。三鴨氏は「感染が伝播(でんぱ)する可能性はゼロじゃないが、人々に感動を与えるのがプロで興行の側面もある。私はリスクはあると言わざるを得ないが、この行為をどうするかはJ、プロ野球で決めればいい」と見解を示した。屋外球場で雨天時に場内コンコースに観客が集う場面も散見され、課題とされた。観客がハグなど過度に喜ぶ行為にもアナウンスなどで自制を啓発する必要性も示された。

第2波ともいえる感染拡大。ただプロ野球は1カ月に1度のPCR検査、開幕直後の集中開催を解除した形の現状の日程で問題はないとされた。感染者発生時のガイドラインも変更はない。斉藤コミッショナーは「8月いっぱいは(観客)5000人は原則通り。ただ西村大臣とも状況を見ながらいろいろ検討していきましょうと話している」と説明。次回の対策連絡会議は8月11日に行う予定だ。