令和の夏男が少し早い打ち上げ花火を連発した。西武森友哉捕手が2点リードの3回に3号ソロを放つと、5回にも4号2ランで、連敗していたソフトバンクをねじ伏せた。1回に先制点のきっかけとなる二塁打を含め、長打3本。「久しぶりに打席の中でも少し余裕があったんで、何となく打てるかなというのがあった。気持ち的にも楽な気持ちで試合に臨めた」と波に乗った。

森の季節がやってくる。大阪桐蔭時代から無類の強さを発揮する8月。令和の幕開けと同時に拍車がかかった。昨季8月は3割7分7厘、10本塁打と打ち出の小づち状態。逆転優勝の原動力となり、自身初の月間MVPを獲得した。例年は疲労がピークを迎える時期だが、6月開幕の今季はまだシーズン序盤とあり「コンディションは全然大丈夫。打てたことはもちろんうれしいですけど、それよりも0に抑えたことの方がうれしい」と与座を好リードし、頼もしく言い切った。

敵地でのソフトバンク戦では、17年以来3年ぶりとなる無失点勝利。快勝で3位に踏みとどまった。ここ2戦、試合後にペイペイドーム内でソフトバンクの勝利を祝う花火を尻目に引き揚げていたが「まずは明日2勝2敗の五分に戻して、残り3つ全部勝ちたい」と真夏の反攻を誓った。【栗田成芳】