日本ハムがロッテ10回戦(ZOZOマリン)に大敗し、1カ月ぶりの連敗を喫した。通算600勝達成が再び足踏みとなった栗山監督は「連敗だけ、避けていこうと思ってやっているけど…明日精いっぱい、がんばります」と声を絞り出した。

メモリアル勝利への道は、初回から険しかった。今季初登板初先発に抜てきした3年目・北浦が、いきなりつまずいた。先頭の福田秀のバットを144キロ直球でへし折りながら、不運にも内野安打に。ペースをつかめないまま、犠飛を挟んで6連打を食らった。1死しか取れずに5失点(自責4)。「投げるリズムも悪く、課題がたくさんみつかった登板になりました。今日、みつかった課題をクリアしていけるように、これから必死に練習したいです」と受け止めた。

続く2番手の西村も2回1/3を投げて6失点。打線は中盤に5点を返し、ロッテと同じ13安打ながら、終わってみれば7点差の大敗。投手陣は被安打以外に7四死球で出塁を許し、野手にも2つの適時失策があった。無四死球、無失策の相手に立ち向かうには、厳しかった。

栗山監督は、2軍戦で完封勝利を挙げてから中12日での登板となった北浦について「合わせるのも難しかったのかもしれないけど、持っているものは大きいと思う。いいも悪いも生かしてくれると信じている」と成長の糧にすることを求めた。15日同戦は、開幕投手の有原が先発。「また(貯金が)ゼロに戻って、有原からスタートするって気持ちで頑張っていきます」。3連敗阻止での節目の1勝をエースに託した。【木下大輔】

▽日本ハム杉谷(途中出場で2安打2打点)「一方的な展開になって、なんとか悪い流れを打破したいという気持ちでやるべきことに集中しました」

▽日本ハム北浦(今季初登板初先発も1/3を6安打5失点で黒星)「試合をつくることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今日みつかった課題をクリアしていけるように、これから必死に練習したいです」

▽日本ハム村田(7月25日ソフトバンク戦以来の登板で2回1/3を2安打無失点)「調子自体は以前よりも良かったですし、投げた感じは手応えもつかめました。このマウンドを次につなげたいですし、つなげないといけないです」