巨人菅野智之投手(30)が今季3度目の完封勝利を挙げた。

今季初の中5日のマウンドで125球を投げ、9回3安打無失点。開幕投手を務めて無傷の8連勝は、球団では90年斎藤雅樹氏以来、30年ぶりの快挙を達成した。「まだまだ足元にも及ばないと思いますけど、ちょっとでも近づけるように連勝を伸ばしていきたいです」と先を見据えた。

2回までに41球と序盤は球数を要したが、3回以降は1安打のみに抑えた。「序盤は真っすぐ、スライダーの2択になってしまっていたので、いろんなボールでいこうと(大城と)話し合いました」。6回2死二塁のピンチでは、前回対戦の4日(甲子園)に1発を浴びた阪神サンズを右飛に封じ「今日はしっかり借りを返せたと思います」と笑顔を見せた。

チームの連敗を止める自身通算20度目の完封で「伝説の大投手」沢村栄治氏に並んだ。「巨人は歴代で名だたる投手ばかりなので、なかなか先人の人たちの記録に追いついたり、塗り替えるのは難しい。肩を並べられたのは誇りに思いますし、それに恥じないピッチングをしていかないといけない」と気を引き締めた。

原監督は「一番よかったんじゃないでしょうか。緊張感の中で力を発揮したという。菅野智之という投手もね、ジャイアンツの中でも名を残す投手になると思いますね」と褒めたたえた。