オリックスの中嶋新体制が鮮やかに連勝発進した。隠れた立役者は小田裕也外野手(30)だ。7回表からジョーンズに代わって左翼守備で出場。存在感を示したのは2点リードの8回だ。2死三塁で斉藤大の外角低め速球をとらえて左中間に加点適時二塁打。西武に引導を渡す一撃になった。

直後は好守も見せた。9回無死一塁。山川のライナーをショートバウンドで捕ると機敏に二塁送球し、ダイレクト捕球か判断に迷った一塁走者森をアウトにした。山川にとっては安打を1本打ち損じた格好で珍しい「左ゴロ」に仕留めた。

中嶋聡監督代行(51)は「ああいうところ(攻撃の加点機)でも小田が助けてくれたりした。あれで(直前に併殺打の)中川も助かって、また明日やれる。守備、本当に良かったです。ああいうことができる選手たちなので」と評した。7回2死満塁では遊撃大城が中村の痛烈なライナーを好捕。手堅い守備も勝因だ。指揮官は今後について「やるのは僕じゃない。選手に頑張ってもらいます」と武骨に答えていた。