日本ハム堀瑞輝投手(22)がバット直撃のアクシデントを乗り越えて、快投した。

2点リードの7回に登板。先頭の太田への4球目、146キロ直球でバットをへし折ったが、折れたバットが自身の元へ飛んできた。「バットは避けようとしたんですけど、イレギュラーというか、予想してない方向に飛んできて、びっくりしました」とバットの折れた側が、みぞおちに直撃した。「その時は一瞬『うっ』となりましたが、その後は問題なかったです」。幸いにも直撃だけで済み、ボテボテのゴロとなった打球も飛んできていたため、衝撃と痛みに耐えながら捕球。一塁へ転送して投ゴロとした。

アクシデント直後は、みぞおち付近を手で何度もさすった。1度、ベンチ裏へ引き揚げて治療後に再びマウンドへ戻り、辰己は三邪飛、小深田は右飛に打ち取った。「ピッチングにも影響なかったですし、3人で抑えられてよかったです」。

勇気あるプレーと3者凡退で切り抜けた左腕に、場内からは大きな拍手が送られた。栗山監督も「よかったよね、バットの折れた方が刺さってしまっていたら…怖いよね。本当によかったです」と安堵(あんど)していた。