初登板初先発の巨人直江大輔投手が、次回登板のチャンスをつかんだ。

最速145キロの直球を軸にスライダーを右打者の外角に、フォークを低めに集め4回を3安打1失点。4回に鈴木誠に1発を浴びたが、最少失点に切り抜けた。「1軍の打者は、甘いボールは見逃してくれない。分かっていても簡単に打たれないストレートを目指します」とレベルアップを誓った。

松商学園から18年ドラフト3位で入団した。2年目の今季は16日の2軍ヤクルト戦で初勝利を挙げるなど結果を残し、抜てきされた。野球を始めるきっかけとなったのは、自身と同じ松商学園でエースとして3度の甲子園に出場した父晃さんの存在で「野球を教えてくれて続けさせてくれて、こうして見える景色もあった。改めて感謝して次は勝つ姿を見せたい」と恩返しを誓った。

勝利こそならなかったが、原監督は「プロとして一番大事なものを持っている。闘争本能というか強気」と評価。宮本投手チーフコーチは「もちろんある」と次回登板を明言した。同期の戸郷はリーグ2位の6勝をマーク。直江は「あれだけ勝てているし、さすがに自分も負けてはいられない」と刺激に変えた。次のマウンドでは、この日の経験を糧に、初勝利を目指す。【久永壮真】