巨人沢村拓一投手(32)とロッテ香月一也内野手(24)のトレードが成立した。7日、両球団から発表された。

沢村は今季13試合に登板して1勝1敗、防御率6・08。7月にはクローザー・デラロサの左脇腹肉離れによる離脱後、原辰徳監督から代役の守護神として期待されたが、制球面などの課題を克服できず、7月26日に1軍登録を抹消された。2軍降格後も8月7日のイースタン・リーグDeNA戦で4失点するなど、異例の3軍降格を経験。3軍に合流した直後、原監督は「(2軍監督の阿部)慎之助も悩んでるよ。立ち直らせるためにやってくれるでしょう。やっぱり心技体ですよ」と早期の復調を期待してた。2軍では7試合で0勝1敗、防御率1・29の成績だった。

10年ドラフト1位で入団した沢村は、ルーキーイヤーの11年に11勝を挙げて新人王に輝き、200イニング登板も達成。16年には37セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得した。155キロを超える直球に150キロ台のスプリットは健在で、優勝争いをする新天地のロッテで心機一転、復活を懸けることになる。背番号は未定。

大阪桐蔭出身のロッテ香月は、右投げ左打ちの強打者で、14年ドラフト5位で入団。昨年まで1軍通算47試合に出場し、80打数14安打で打率1割7分5厘、1本塁打。今季1軍昇格はなく、イースタン・リーグでは一塁、三塁、左翼を守り、5本塁打を放っている。高校時代は西武森の1学年後輩に当たり、巨人では背番号「68」で再出発を切る。

今季の巨人のトレードは、ウィーラーと池田、高梨と高田と、楽天との間で2件成立させ、今回が3例目になる。