巨人沢村拓一投手(32)とロッテ香月一也内野手(24)のトレードが両球団で合意に達し、7日に発表された。10年ドラフト1位で入団した沢村は、今季は一時守護神として期待されながら7月に1軍登録を抹消され、異例の3軍降格も経験。巨人にとっては今季3例目のトレードで、推定年俸1億5400万円と650万円の年俸格差の大きな移籍で、将来性のある左の強打者を補強。沢村はパ・リーグで優勝争いをする新天地で剛腕復活を期す。

◆沢村拓一(さわむら・ひろかず) 1988年(昭63)4月3日、栃木市生まれ。佐野日大から中大を経て10年ドラフト1位で巨人に入団。1年目に11勝11敗、防御率2・03で新人王を獲得。15年に配置転換されると2年連続35セーブ以上を記録し16年には最多セーブ。今季は13試合で1勝1敗、防御率6・08。155キロ超えの直球を武器とする半面、制球を乱す場面が目立ち、3軍降格も味わった。通算10年で330試合48勝50敗74セーブ、防御率2・79。184センチ、102キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億5400万円。

沢村の年度別成績
沢村の年度別成績

16年11月「NPB AWARDS 2016」で最多セーブ賞のトロフィーを手にする巨人沢村
16年11月「NPB AWARDS 2016」で最多セーブ賞のトロフィーを手にする巨人沢村