矢野阪神が絶体絶命の危機に立たされた。先制直後の1回裏に先発青柳晃洋投手(26)があっさり逆転を許すと、その後は防戦一方。投打ともに覇気なく、引き分けを挟んで3連敗。首位巨人に10ゲーム差をつけられた。10差からの逆転優勝は過去に7度しかない。10日にも自力優勝の可能性が消滅する。

 

▼阪神●巨人○の結果、首位巨人と3位阪神のゲーム差は今季初めて10に達した。過去2桁ゲーム差を逆転して優勝した例は7度しかない。プロ野球最大ゲーム差逆転Vは63年西鉄の14・5差で、セ・リーグ最大は08年巨人の13差。

▼仮に今季の巨人がここから残り53試合を26勝26敗1分けの五分で終え、阪神戦に勝ち越しを決めたとする(9日現在巨人の10勝3敗)。このとき最終成績は68勝48敗4分けで勝率5割8分6厘。阪神が上を行くには、残り52試合を最低でも36勝15敗1分けで乗り切り、最終的に68勝47敗5分けの5割9分1厘とする必要がある。