日本ハムが2位ロッテに連敗し、8月5日以来の5位に転落した。2日続けて1点差の接戦を落とした栗山英樹監督(59)は「1点もクソも、勝つか負けるかしかない。やられたら、頑張ってやり返さないといけない。そのことはオレが選手に求める以上に、選手たちが悔しいだろうし、分かっているだろうし…」と悔しさをにじませた。

今季3度目の3連敗。主砲中田も3試合連続で打点なしと苦しんでいる。同監督は「いい時も悪い時も、もちろんある」と話したが、この3試合で中田が得点圏で打席に立ったのは、8日ロッテ戦の2打席目だけ。攻撃につながりができていない。

この日も中田は3打数無安打に終わった。四球で唯一出塁した4回も、続く渡辺が併殺打。打率3割を超える西川、近藤、渡辺が並ぶ5番までの上位打線に安打がなかった。

金子の緊急降板がありながらも投手陣は2失点で踏ん張ったが、打線は7回に清水の適時二塁打による1点のみ。指揮官は「ピッチャーはみんな、頑張っていたんでね。点を取ってあげたかった」。上位3チームとの3連戦が4カード続く正念場。最初のカードの負け越しが決まった。

首位ソフトバンクとは今季最大の8ゲーム差となったが、シーズンは残り50試合。巻き返しのチャンスは残る。まずはロッテに一矢報いて、11日からの3位楽天との3連戦に乗り込みたい。【木下大輔】