右上肢のコンディション不良で2軍調整を続けている阪神藤川球児投手(40)が12日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で1カ月ぶりに実戦復帰する可能性が出てきた。11日に平田2軍監督が「明日(12日)投げる可能性もあるよ。『シートはもういい。チャンスがあればゲームで投げたい』って言っていたから」と明かした。当初は10日に鳴尾浜で実戦形式のシート打撃で登板予定だったが、雨天のため中止になっていた。

藤川が最後に実戦登板したのは8月10日のDeNA戦(横浜)で、同13日に今季2度目の離脱となった。すでに9月4日に本格的なブルペン投球を始め、安藤ファーム育成コーチは10日に「次のステップに行ける状態にまで上がっている」と話していた。日米通算250セーブにあと5に迫る中、今季限りでの現役引退を表明した右腕が、復活へ向けて歩みを進めている。