阪神が巨人に敗れ、今季このカードの勝ち越しがなくなった。先発の青柳晃洋投手(26)が5回途中5失点と打ち込まれ、2番手桑原謙太朗投手(34)も1回2失点と打線の勢いを止めることが出来なかった。打線は終盤に反撃し、9回には大山悠輔内野手(25)の19号2ランで1点差にまで迫ったが、及ばなかった。巨人との差は今季最大の11・5ゲーム差に広がった。

矢野燿大監督(51)は「青柳がまずリズムを作ってくれないと。もうこれだけ投げてる立場やし、チームを引っ張るというようなところを俺らとしても期待したい。向かっていくというか、うまくやろうとしてて、そっちが先行しちゃって、一番大事な打者に向かっていくというところが、あまり感じられなかったかな」と、先発右腕に厳しい言葉を投げ掛けた。

今季早くもこのカードの勝ち越しが消滅した。阪神が巨人にシーズン勝ち越しを収めたのは、07年の14勝9敗1分けが最後。これで13年連続シーズン勝ち越しがなく、12年から9年連続負け越しのピンチだ。さらに、東京ドームでは開幕から8連敗。88年の同球場開場後最長の12年8連敗(2分け挟む)に並ぶワースト記録となった。

指揮官は「阪神ファンのみなさんには腹立たしい思いをさせていると思うんで。それは重々承知しているんでね。できること、目の前の試合を目いっぱいいくしかないんでね。ずっとそれしかないんで。やりきります」と力を込めた。