独立リーグ・BCリーグの新潟アルビレックスBCは、25日から福島レッドホープスとホームで3連戦を迎える。現在、中地区Cグループで首位福島を4・5ゲーム差で追う2位。残り10試合で逆転プレーオフ進出を目指し、主砲の内藤晃裕内野手(24)が打線をけん引する。

フルスイングでとらえた打球が次々と右翼席に飛び込む。24日の打撃練習。「個人的な調子は悪くない。でも、もっと長打が出ないと」。内藤は自分に言い聞かせた。ここまで33打点はチームトップ。ただ10本をノルマに掲げていた本塁打は3本にとどまっている。「もっと打っていれば得点になるし、勝利にもつながった」。清水章夫監督(45)が「不動の4番」と期待する主砲はチームを勢いづける役目を意識する。

今回の3連戦を含め、福島との直接対戦はあと7試合を残す。4・5ゲーム差あるが「ここで連勝すれば十分にとらえられる」と内藤。そのためにも「初戦(25日。長岡市悠久山野球場)が大切」と気を引き締めた。この日の練習で橋上英樹総合コーチ(54)から個別指導を受けた。アッパー気味のスイングをさらに生かすために手首の使い方などをチェック。「全部飛球を打つイメージで振る」と長打狙いを追及する。

リーグ戦の先には10月のNPBドラフト会議が待つ。21日にはNPB球団のテストに参加もした。残りの試合は最後のアピールの場。「ドラフトを意識して試合をするのではなく、ベストパフォーマンスを積み重ねる」。チームの勝利が自身の成功につながることを信じて、目の前の試合に臨む。