オリックス吉田正尚外野手(27)が自身初の打撃タイトル獲得を狙う。8日のロッテ戦は雨天中止となりZOZOマリンの室内練習場で調整。首位打者と最多安打を争う状況に対して「すごく1日が長く感じる。どこかで気にしている自分がいる。それが現実的に2つ(狙える位置に)きている」と独特な表現で語った。

打率は3割4分9厘、安打数も117で楽天鈴木大と並ぶ。ここ2試合は無安打で「納得いく打席は少ないなと。メンタルの部分は変わりなくできている」と冷静。シーズン終盤に入った自身の打撃傾向を「右方向の長打は減ってきている。その分、逆方向にヒットは増えている」と分析した。

中嶋監督代行は「タイトルのチャンスがある選手は最後まで狙ってくれたら。勝利にも直結してくる数字だと思うので」と背中を押す。昨季の吉田正は打率3割2分2厘、29本塁打、85打点の好成績ながらタイトルをつかめなかった。オリックスの首位打者は14年糸井(現阪神)が最後で、球団生え抜きでは00年イチローを最後に出ていない。悲願へと全身全霊のラストスパートをかける。【真柴健】