パ・リーグの今年の試合動画を使い「ファンを熱狂させる野球動画」を競う「野球動画クリエイター選手権」が17日、東京・渋谷で開催された。約100組の応募者から選ばれた9組が決勝に進出。「【プロ野球2020】特別なシーズン、全力で@パ・リーグ」と題した2分51秒の動画を作成した武藤貴将氏が優勝した。

優勝した動画は、今季のパ・リーグの各チームで盛り上がった象徴的なシーンを集めたもの。開幕戦、観客を入れた初戦(オリックス・ロドリゲスのサヨナラ本塁打、ソフトバンク松田宣と柳田の本塁打)、楽天内田の満塁本塁打、西武ギャレットの剛速球、そのギャレットから安打を放った日本ハム渡辺、ロッテ沢村の登板などが編集されている。

自らもYouTubeチャンネルを持っている審査員の森本稀哲氏(日刊スポーツ評論家)は「シーズンのポイントをピックアップしていた。映像から野球愛、パ・リーグ愛を感じた」と評価した理由を説明した。優勝した武藤氏は「動画の編集を始めて半年ぐらい。中学までは硬式野球をしていた。今はサラリーマンをしているが(動画編集などに)関わっていければ」と話した。

この選手権は、パーソルパ・リーグTVを運営するパシフィックリーグマーケティング株式会社が主催。パ・リーグTVは昨年からテーマを持った動画をYouTubeで公開し始め、動画作成スキルを持つ人材の発掘などを目的に開催された。

準優勝は「【熱狂】周東・和田・西川「最速」の男は誰だ?」の動画を作成した中島響さんが選ばれた。決勝前までの動画再生回数は16万6550回で全9作品のうち最多だった。

全作品はhttps://lp.techplay.jp/plm/で視聴可能。【斎藤直樹】