広島森下暢仁投手(23)が8回7安打無失点の快投で、悲願の10勝目を手にした。

5回1/3を投げた時点で、規定投球回(120回)に到達。巨人戸郷と争ってきたタイトル獲得へ“当確ランプ”をともした。防御率はリーグ1位の中日大野雄に0・002差に肉薄する2位の1・907。球団では史上初、99年上原(巨人)以来の新人で最優秀防御率の獲得も見えた。チームは中日相手に同一カード3連勝。引き分けを挟んで今季初の5連勝を飾った。

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-悲願の10勝目。今の気持ちは

森下 本当に勝ててよかったです。

-2桁は目標の1つだった

森下 しっかりシーズンを通して投げきることができていますし、本当にうれしいです。

-初回は1死から連打を浴びてピンチを招いた。立ち上がりを振り返って

森下 あそこで相手がミス(中日阿部の走塁ミス)してくれたので最後の1人をしっかり抑えるという意識を持って入りました。

-1点差の攻防が続く中、6回2死一、三塁のピンチを見事に抑えた

森下 1点差だったので勝ちたいという気持ちでしっかり投げました。

-7回に坂倉の適時打などで2点の援護点が入った

森下 点取ってくれたので自分もしっかりゼロで抑えるという気持ちと、ありがとうございますという気持ちでマウンドに上がりました。

-明大の3学年先輩だった中日柳と2度目の対戦。投手戦を繰り広げた

森下 しっかりいい投げ合いができたと思いますし、またこれからも対戦すると思うので、これから頑張りたいと思います。

-球団新人では14年大瀬良以来、6年ぶりに規定投球回に到達した

森下 規定投球回もあと何回で行くのはわかっていたので、今日はしっかりとそこまでは絶対投げるという気持ちと、しっかりゲームを作るという気持ちでマウンドに上がりました。

-2桁勝利で、新人王もぐっと近づいた

森下 2桁勝ててうれしいです。

-防御率1点台。最優秀防御率のタイトル獲得も見えてきた

森下 ここまで来たら取りたいなという気持ちもあるんですけど、自分が任されたところでしっかりと投げたいと思います。

◆新人王の決定方法 全国の新聞、通信、放送各社に所属し、5年以上プロ野球を担当している記者の投票によりセ、パ両リーグで1人ずつ選出。最優秀選手(MVP)やベストナインも同じ方法で選出される。