西武は3日、多和田真三郎投手(27)相内誠投手(26)藤田航生投手(22)に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。

多和田は15年ドラフト1位で入団し、18年には16勝を挙げ、最多勝に輝いた。だが昨季途中に自律神経失調症でチームを離れ、契約保留選手として越年。今春のキャンプには参加せず、7月30日に支配下選手契約を結んだ。イースタン・リーグでは5試合で1勝2敗、防御率3・65だった。

今後は育成契約を結ぶ方針とみられる。渡辺GMは「支配下ということで重圧だったり、かかるところが厳しい感じがした。ただ本人はまだ野球を続ける意思があるので。いろいろ球団としても考えています。あんまりプレッシャーをかけないように。病気が治れば、まだまだ戦力になると考えています」と話した。多和田は「今後のことは分かりませんが、野球を続けていくことができればと思っています」とコメントした。

8年目の相内はセンスを高評価され、期待を受けてきたが通算21試合で0勝7敗、防御率10・05。緊急事態宣言中の4月にゴルフ場へ外出し、同僚の佐藤が運転する自家用車に同乗し、法定速度を超える速度違反が発覚したため、8月以降は無期限対外試合出場禁止及びユニホーム着用禁止の処分を受けていた。現役を引退し、今後については未定。

相内は「これまでライオンズに在籍させていただき、1番印象に残っている試合は昨年の4月25日のロッテ戦です。(勝利投手の権利を得て降板したが)自分の中では1番の投球をすることができたと思います。ファンのみなさまには、こんな自分を応援していただき、本当にありがとうございました、と伝えたいです。今後については野球を引退し、また新たな道を歩んでいきたいと思います」とコメントした。

5年目の藤田は1軍出場はなかった。「僕は地方から出てきたので、西武に入った時は全てが新鮮と感じたことを思い出しました。ファンの皆さまには『今まで応援していただきありがとうございました』と伝えたいです。そして一軍のマウンドで投げる姿を見ていただくことができず終わってしまい、悔しい気持ちです。(プロ生活の中で)イップスになってしまい、思うように投げられないことがありました。実は高校時代、けがをしたときに理学療法士を志したこともあり、今後は自分のように、思うように体を動かせなかったり苦しんでいる人たちの手助けをできるようになりたいです」と引退を決め、今後の目標について話した。