ヤクルトが、来季の投手コーチに今季まで楽天の一軍投手チーフコーチを務め、退団が決定した伊藤智仁氏(50)の招聘(しょうへい)に動いていることが12日、明らかになった。復帰が決定した場合は17年以来、4年ぶりにピンストライプのユニホームに袖を通すことになる。

来季も引き続きテーマとなる、投手陣の立て直しを託すことになりそうだ。高津監督体制の1年目となった今季は、借金28の最下位で終了した。チーム防御率4・61は、12球団でワーストだった。

伊藤氏は、92年ドラフト1位でヤクルトに入団。1年目に7勝を挙げ、新人王を獲得した。その後は3度の手術を受けるなど右肩痛に苦しみ、03年に現役を引退。04年からはヤクルトの2軍投手コーチに就任した。08年からは1軍投手コーチ。14年からの3シーズンは、現役時代も、ともにプレーしていた高津現監督と1軍の投手コーチを務めていた。

投手はベテランを中心に7人の退団が決まっており、育成に定評のある伊藤氏には、若手主体の投手陣を鍛える期待がかかる。