社会人野球のヤマハは20日、予定されていたオープン(OP)戦が雨で中止となったことを受け、磐田市内の同社屋内練習場で約3時間の練習を行った。都市対抗(22日開幕)前最後の実戦機会がなくなり、室田信正監督(46)は「しかたがないが、できればやりたかった」と残念がった。

18日にセガサミーとOP戦を行ったが、0-5で敗戦。打線は9回無安打に封じられた。それでも、矢幡勇人主将(30)は「チームの雰囲気は良いので、心配はない。引きずらず、次に向けて切り替えてます」。焦る様子はなく「ずっとチーム内で『これまでやってきたことをやるだけ』と言ってきた。本番では目の前の結果を求めすぎず、自分たちの野球をしようという意識です」と話した。

今秋ドラフトDeNA5位の池谷蒼大投手(21)は、登板予定だった試合が流れ「実戦感覚を養うためにもやりたかった」と正直な感想を吐露。ただ、セガサミー戦で都市対抗予選後初登板し、1回無失点と調整が順調なことから「不安はない。本番が楽しみ」と声を弾ませた。チームの初戦は、27日の日立製作所(茨城県日立市)戦。中継ぎ起用が濃厚の池谷は「社会人で最後の大会。良い結果を出したい」と決意を示した。【河合萌彦】