ヤクルト歳内宏明投手(27)が、新球種を習得し自身初の開幕ローテーション入りを狙う。

28日、神宮外苑で行われた秋季練習に参加した。今オフから、ツーシームの習得にチャレンジ中だ。今まではフォークが勝負球だったが、7試合に先発し「カウントが取れて、内野ゴロになる変化球がない」と課題に直面。ソフトバンクの千賀、森らの投球をYouTubeで検索し、勉強を重ねる。阪神では中継ぎだったが、ヤクルトでは先発の役割を担い「中継ぎは、苦手なボールを投げるより得意な球で勝負した方がいい感じだった。(今は)先発で、球速帯が違う球種が必要だとすごく感じた」という。独自の握りや軌道を研究し、ブルペンでも試投。徐々に手応えをつかんでいる。

阪神を昨季限りで自由契約になり、四国IL・香川を経て今年9月にヤクルト入り。10月1日DeNA戦で、1829日ぶりの1軍勝利をつかんだ。2度目の“プロ2年目”となる来季へ「また来年、NPBで勝負できることに感謝している。まずキャンプの競争でアピールして、開幕ローテに入れるようにしたい」と目標を掲げた。