ロッテの新入団選手発表会が9日、さいたま市内で行われた。
新たな背番号のユニホームを袖を通した9選手に「これまでの野球人生を象徴する数字はいくつですか?」と尋ねた。思い思いに数字を挙げた。
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ドラフト1位・鈴木昭汰投手(22=法大)は「21」を挙げた。
「大学4年間でつけてきた番号ですし、尊敬する左投手の和田さんも21番をつけているので、ずっと目標にしてきました」
少し緊張しながらも、自慢の直球のように力強くまっすぐ言い切った。
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同2位・中森俊介投手(18=明石商)は「1」を挙げた。
「これまで1番をつけてきた機会が多かったのと、高校時代に打った本塁打数も甲子園の1本だけだったからです」
アクションもつけながら緩急を入れ、さすがのマウンドさばきだった。
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同3位・小川龍成内野手(22=国学院大)も「1」を挙げた。
「野球の数字とはあまり関係ないですが、1番を挙げさせていただきました。性格的に負けず嫌いで、1番をとりたいという気持ちが強いので」
90度に視線を配り、アナウンサーのように明るい目で話すのが印象的だった。
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同4位・河村説人投手(23=星槎道都大)は「18」を挙げた。
「ドラフト指名された年も18番をつけてプレーしていましたし、プロ野球は18番がエースという印象があるので、チームに入ったからには一番の投手になりたいということで」
いろいろな質問にも慌てず、動じず、ウイットも入れながら自分の世界観を表現していた。
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同5位・西川僚祐外野手(18=東海大相模)は「55」を挙げた。
「高校通算本塁打数が55ですし、やっぱりホームランバッターといったら55のイメージが強いからです」
持ち前の強烈なスイングのように、迷いなくスパッと第一声が飛んできた。
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育成ドラフト1位・谷川唯人捕手(18=立正大淞南)は「2」を挙げた。
「中学、高校と背番号2番で、このチームで1ケタをとれるように頑張っていきたいです」
しっかりと前を見て、強い意志がこもった言葉が多かった。
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同2位・小沼健太投手(22=BCリーグ茨城)は「4」を挙げた。
「独立リーグに4年間いたからです。独立リーグにいなければここにいないと思っているので、自分を象徴する番号だと思います」
河村投手同様、自分をしっかり表現するシーンが多く、熱さを感じた。
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同3位・山本大斗外野手(18=開星)は「9」を挙げた。
「野球を始めたときに、初めてつけた背番号が9番だったので、印象に残っています」
緊張しながらも場を楽しんでいる様子があり、どことなく大物感が漂った。
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同4位・佐藤奨真投手(22=専大)は「130」を挙げた。
「周りがここ最近150キロを投げる投手ばかりの中で、自分は平均130キロ台で抑えてきて、遅くても抑えられることを証明したいからです」
全ての質疑に個性を出しながら、言葉も詰まらず、回転の良さに驚かされた。【金子真仁】