巨人は11日、DeNAから国内フリーエージェント(FA)権を行使した梶谷隆幸外野手(32)から入団の意向が伝えられたと発表した。

梶谷は14年目の今季、リーグ2位の打率3割2分3厘をマーク。長打も兼ね備えるリードオフマンとして19本塁打、53打点を記録した。8月21日にFA権を取得し、11月27日に同権利の行使を表明。DeNAからは宣言残留を認められていた。7日の巨人との初交渉の席では、4年総額8億円規模の契約と背番号「13」が提示されていた。

この日、DeNAからも退団が発表された。DeNA球団を通じて、梶谷は「14年間在籍した球団には本当に心から感謝しています。また、FA権を取得することができたのは、チームの皆さんのおかげだと思っています。ファンの皆さまには、良い時も悪い時も14年もの長い期間応援していただきありがとうございました。思い出としては、満員の横浜スタジアムで出場した際に盛大な拍手を送っていただいたことです。特に調子が悪い時であっても、代打での出場時にファンの皆さまから大きな声援と拍手を頂いたことはとてもうれしかったです。本当に感謝しています」とコメントした。

同じくDeNAからFA権を行使した井納翔一投手(34)も、既に巨人入りの意思をDeNA側に伝えており、近日中にも発表される見通しだ。

 

◆梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)1988年(昭63)8月28日生まれ。島根県出身。開星(島根)では3年夏に甲子園出場。06年高校生ドラフト3巡目で入団。通算成績は895試合に出場し打率2割6分9厘、119本塁打、397打点、149盗塁。14年には39盗塁を決め、盗塁王を獲得した。180センチ、88キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸7400万円。