ドラフト9位から「成りあがり」だ! DeNAの4番佐野恵太内野手(26)が15日、横浜スタジアムで契約更改交渉に臨み、4600万円増の年俸7000万円でサインした。16年にセ・リーグの支配下選手最後の指名で入団し、4年目で初の首位打者を獲得。同じくドラフト9位入団の巨人高梨雄平投手(28)も7000万円に到達。ドラフト9位以下(育成を除く)では、歴代3位の高給を手にすることになった。  (金額は推定)

   ◇   ◇   ◇

巨人高梨もドラ9ドリームを決めた。都内の球団事務所で契約更改に臨み、2200万円増の年俸7000万円。7月に楽天からトレードで加入すると、中継ぎで44試合1勝1敗2セーブ、21ホールドで、防御率は1・93。何度も危機を救って2連覇に貢献し、DeNAの4番を張る佐野と歴代3位タイで肩を並べた。

料理系ユーチューバーの顔も持つなど多彩な変則左腕は、ここで満足はしなかった。「優勝に貢献してくれてありがとうと3度くらい言われた」と言いつつ、オンライン会見での笑顔は控えめ。4連敗したソフトバンクとの日本シリーズ第3戦で中村に浴びた適時打を「しょうもないスライダー1球で終わってしまった。来季に向けて、いいままで終わらなかったのが良いなと」と飛躍する課題を得たと認識。30ホールドと「殻を破りたい」と防御率0点台という高いハードルを設定した。「防御率は変動するので意識すると頭の整理ができなくなるけど、狙って0点台をやって一皮むけたい」。

今オフは故障予防も見据え、股関節の柔軟性アップなどに取り組む。「気持ちよく腕が触れる体にしたい。そうすれば数字も残せるようになると思う」と、ドラ9ドリームの続きを思い描いた。【浜本卓也】