オリックス育成ドラフト1位の大分商・川瀬堅斗投手(18)は、プロでも「常笑(じょうしょう)」を目指す。19日、大阪市内のホテルで新人選手入団発表記者会見に出席。自身の長所を問われ「常に笑顔なところです」と、ソフトバンクの兄晃とそっくりな顔に笑みを浮かべた。

賀来中3年のとき、交通事故で頭蓋骨骨折などの大けがを負い、生死の境をさまよった。当時を振り返れば、プロの入団会見の場にいる今の姿は想像すらできなかった。「家族や周りの方々、多くの人に支えていただいた」と感謝の言葉を何度も口にした。野球ができなかった入院中は「事故するまでは細かったので、入院して動けない体になってその間は寝て食べる生活。体重が80キロ台になりました」と振り返った。

支配下登録選手になり、1軍で活躍できる立場になれば、事故から復帰した姿で多くの人を励ますことができる。「事故に遭った方々に、そう思っていただけるように頑張りたい。チャリティーも積極的に参加していきたい。困ってる方を助けたいと思うので」と、大きな理想を抱いてプロ1年目を目指す。【堀まどか】