ヤクルトから自由契約となった風張蓮投手(27)が21日、横浜市内でDeNAの入団会見を行った。「ヤクルトをクビになってトライアウトまで1カ月あった。自分はまだまだできると信じていた。アピールポイントは体が強くて1年間投げられること。1度はクビになって終わった身。新しい自分をつくって頑張りたい」と意気込んだ。背番号は64に決まった。

三原一晃球団代表は「体が強いし力がある。我々の中では(元中日の)武藤投手が復活してチームの力になっている。彼のような活躍を中継ぎで期待している」と獲得した理由を説明した。7日の12球団合同トライアウトを視察した2人のスカウトから、自信を持って「取りたい」推薦があったという。

12球団合同トライアウトでは、カウント1-1からのシート打撃で打者3人を完璧に抑えていた。ヤクルト藤井を145キロの直球で空振り三振、オリックス白崎を144キロの直球で一邪飛、元阪神田上を138キロで空振り三振に仕留めていた。最速は田上の初球に空振りさせた149キロだった。今季の成績は11試合に登板し0勝0敗、防御率7・98だった。通算成績は88試合で2勝4敗5ホールド、防御率5・79。

同一リーグのヤクルトに対しては「6年間お世話になった。緊張すると思いますが、しっかり抑えて恩返ししたい」と話した。

妻で女優の松岡亜由美さんからは「いったんはお疲れさま。これからどうなるか分からないけど、一緒に頑張っていこう」と言われたという。【斎藤直樹】

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◆風張蓮(かざはり・れん)1993年(平5)2月26日、岩手県九戸村生まれ。伊保内高2年時に、秋の岩手県大会1回戦の花巻南戦で17三振を奪って注目を集めた。甲子園出場経験はなし。東農大北海道オホーツクでは1、3年時に全日本選手権に出場。14年ドラフト2位でヤクルト入団。趣味はNBA観賞。妻は女優の松岡亜由美。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。