広島一岡竜司投手(29)が29日、フル回転調整で来季へ臨むことを明かした。

年内は広島・廿日市市内の大野練習場で自主トレ中。1週間に2~3度のブルペン投球に加え、同じ時間帯に練習をしていた韮沢、持丸の打撃投手を1週間に1度務めるなど、12月の調整段階としては周囲より早めに進めてきた。右腕は「大野の良い利点を見つけた。若手も打ちたいし、ブルペンでは持丸に受けてもらった。良いサイクルで回れた」と振り返った。

今季は巨人から移籍加入した14年以降では最少の19試合登板にとどまり、0勝1敗1セーブ、2ホールドに終わった。「自分の場合は肩肘を休ませて結果が伴ったことがない。シーズン後半に悔しい思いをしたので。(肩を)維持はさせようという感じです」。オフのテーマを直球磨きに置き、「140キロ台中盤でも150キロ以上に見せられるように、腕の振りに合ってない感じを目指しています」と理想像を明かした。1月はブルペン投球に専念する見込みで「勝利の方程式」返り咲きへ余念はない。【古財稜明】