日本ハムが新型コロナウイルス感染拡大防止へ、さらなる厳戒態勢を敷く。オフの自主トレ拠点の1つとなる鎌ケ谷について、吉村GMは「1月は特に、鎌ケ谷の寮は寮生外は、ほぼ立ち入り禁止に近い」と説明。球団として決めたルールを明かした。寮生以外は勇翔寮への立ち入りは原則禁止。寮内のウエート場も、選手によって使う時間を分ける。年末年始で地元へ帰省した寮生も、戻ってきた際にはPCR検査を受け、外出も基本的に認めない方針だ。

例年は鎌ケ谷の勇翔寮内で実施されてきた、栗山監督ら首脳陣が参加するスタッフ会議なども敷地内の別施設で行う。徹底的に外部との接触機会を減らすための対策の一環だ。例外はグラウンド上だけ。屋外に限って、寮生と自宅から通う自主トレ組が空間をともにすることはあるが、ロッカーも別々の場所を使用する予定。「それくらいの厳しさは必要」と、昨春に緊急事態宣言が出た時と同じレベルの厳戒態勢をとる。

例年は新人合同自主トレに参加するルーキーを含め、鎌ケ谷を自主トレ拠点とする選手も多いが、今年は「名護の球場を早く開放する」と、春季キャンプ地のタピックスタジアム名護を早期から使用できるように手配した。全ての球団関係者が無事に春季キャンプを迎えるため、予防策を徹底する。【木下大輔】