ロッテが1月31日、今季のチームスローガンを「この1点を、つかみ取る。」に決めたと発表した。つかみ取れ!ではなく、つかみ取る。「全員で共有していこうと話しました」と井口資仁監督(46)。命令や指示ではなく、共有と浸透、実行を願った。

1点の重みを知る。昨季、1点差勝利は20試合を数えた。打率は12球団ワーストながら、しつこく四球をもぎ取るなどし、益田ら強力救援陣で逃げ切った。一方で1点差負けは14試合。うち7敗が、10月以降のシーズン終盤でのもの。主力離脱で攻撃力が落ち、救援陣の重圧も大きくなり、CS進出を逃しかけた。

束になって2位に躍進した。しかし井口監督は「個人がもっと成長しないと逆戻りになる」と危惧する。「ただ1点取る、守るだけじゃなく、もっと深掘りしていこうよと。言葉では簡単に言えますけど、全員の意識がないと。1年間共有してそういう野球ができるのか」と全員に訴えた。キャンプでもチーム打撃の練習を増やす。「1点を取る、守るができなければ容赦なく、というのも伝えたので」。スローガンの体現へ、チーム内の競争も厳しくなる。【金子真仁】

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