ロッテ石垣島キャンプ初日は、午後5時11分に終わった。居残り練習を終え、松中信彦臨時コーチ(47)が「まだ初日、初日」と笑う。安田尚憲内野手(21)と藤原恭大外野手(20)の2人も笑いながら、足腰はフラフラだった。

現役時代をともにした井口監督は「とにかく練習する人だったので。おそらくキャンプでもだいぶ振らされると思います」と予言していた。見事に的中。福田光や高部も含めた居残り練習。5秒間、1本足状態にしてからのティー打撃、そこからのロングティー。若者たちは声にならない声を上げながら、しっかり踏ん張って振り続けた。

これには井口監督もニヤリ。「思っていた通りです。下の使い方とか、すごく指導してくれる」。指揮官は「どうしても上体で打っている打者が多い」と感じていたという。ロングティーの終盤、藤原は急に緩いトスを上げられた。タイミングを崩しながら、足腰で耐えた。クールな藤原が「うおー、粘った!」と叫びながら右翼席へ運んだ。早くも素質を示した門下生たち。松中コーチが「湯船つからんと、明日パンパンやで」とねぎらい、長い初日が終わった。【金子真仁】

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