異色の経歴を持つBC・神奈川の杉浦健二郎投手(22)が、もう1度「150キロ」の壁を超える。

5日、神奈川・藤沢市内で自主トレを行い、キャッチボールやフィジカルトレーニングで汗を流した。

高校、大学と野球部未所属ながら、19年のBCリーグトライアウトで球速150キロをマーク。昨年はリーグデビューも果たした一方でコントロールに苦しんだ。シーズン中の球速は148キロが最速。「今年はNPBを目指して球速150キロの到達と、打者としっかり勝負できるピッチングをしたい」と意気込んだ。鈴木尚典監督(48)は「恵まれた体格、バネは天性のものがある。去年はいい勉強をしたので、今年が楽しみ。うまく開花してくれたら、NPBも狙える選手。楽しみしかない」と期待する。

中大法学部4年生でもあり、オフは学業にも力を入れていた。トレーニングは「速い球を楽に投げたい」と体作りを中心に、ウエートトレや食生活で体重増に成功。昨シーズンの開幕前は72キロだったが、今は87キロと体の厚みが増した。「今までのスーツも、デニムもすべて入らなくなって、父にあげました」と笑顔を見せた。

独立リーガーとして迎える2年目。「全力でやるしかない。チームの連覇が決まる場面で、投げていたいなと思います」と力強く話した。