父さん、ありがとう! 14日に20歳を迎えたオリックス太田椋内野手(20)が、チームの打撃投手を務める父・暁氏(50)への感謝を明かした。「オフの自主トレも休まず、一緒にやってくれた。感謝して、結果で恩返ししたい」。チームの仕事プラス、自分のために頑張ってくれる父になんとしても応えたい。人生の節目に、二塁の定位置をつかみ取る覚悟を強くした。

椋が野球を始めたのは、小学3年だった。「きっかけは父ですね」。暁氏は89~96年に近鉄の内野手としてプレー。だが、01年生まれの椋は「父がプレーしてるところ、見たことないんです。僕が生まれたときには引退していた。映像も見たことない」と明かす。

暁氏は左打ちだった。だが椋は「生まれてから、ずっと右打ち。(左は)やったことない」という。一塁ベースに一歩近いなどの理由で、左打ちへの転向がトレンドだった世代。だが、暁氏は言う。「最初から右で打っていたので、そのままに。基本的には、何でも自由に、今も。常識の範囲内のことは注意しますが、自分の考えを大事にしてほしい。幸い、椋は野球を好きになってくれたので」。

抑制のない“自由教育”が、パワフルスイングの原点。これからもバットに、感謝を込める。【真柴健】

○…太田はこの日行われた「バースデーオンライントークショー」に参加した。視聴者からの質問に答えるスタイルで「対戦したい投手」を問われると「(楽天)田中将大さんと対戦してみたい。テレビで見てたので」と応答。「レギュラーを取れるように、1年間頑張っていきたい。(本塁打を)2桁打ちたいですね」と目標も語った。高卒3年目となる今季は二塁の定位置獲得を目指す。

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