「あれから10年」の翌日が、新たなスタートラインだ。最速163キロを誇るロッテ佐々木朗希投手(19)の実戦デビューが、12日のオープン戦中日戦(ZOZOマリン)に内定した。井口資仁監督(46)が「12日に投げる予定にしています」と明かした。

3・12にプロ野球選手として実戦1球目を投げる。12日は開幕投手に内定した二木の先発が予想される。二木が4~5イニングを投げた後、佐々木朗は2番手として1イニングを投げる予定だ。9日からの静岡遠征中に再度ブルペン投球を行い、最終的なゴーサインが出る。

プロ1年目もデビュー構想はあった。井口監督は昨年末に「夏以降に、10日とか2週間に1回とかのペースで投げながら、最終的には週1で回れるくらいに最後になったらいいなとは勝手に想像してました」と明かした。コンディション不良で実現せず、シーズンを通して肉体強化に励んだ。実戦登板は、高校日本代表で出場したU18ワールドカップ(韓国・機張)の韓国戦(19年9月6日)での先発以来553日ぶり、ほぼ1年半ぶりになる。

5日にシート打撃に登板し安田、藤原らに安打性を許さなかった。直球は152キロをマーク。井口監督はいよいよのデビューに「結果より朗希の持ち味を出してもらいたいなと思います。別に抑える抑えないじゃないと思うので、しっかりと自分のフォームや形を見せてくれればなと思ってます」と願う。悲しみに暮れた10年前の3・11、東日本大震災。大きくたくましくなった青年に、いよいよ時が来た。【金子真仁】

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