首都大リーグ、筑波大の山田拓郎投手(1年=川越東)が、今季初の対外試合で自己最速を大きく更新する151キロをマークした。

0-0で迎えた9回に4番手として登板。2三振を含む3者凡退とした。「びっくりです。リーグ戦(の出場)に向けて、アピールするしかない。(抑えとして)後ろを任せてもらえるようになりたいです」と笑顔で話した。

川越東時代の最速は141キロ。一般入試で筑波大に入学したが、昨年は新型コロナウイルスの影響で本格的な練習が始まったのは7月からだった。それでも川村卓監督の指導のもと、11月には148キロをマーク。これまでは球速アップを目指して力んで投げていたが「力を抜いて投げることを学びました。川村先生の練習が大きいです」と明かした。

試合もブルペンも、いつも半袖。目標とする川越東の先輩、東京ガス・高橋佑樹投手(23=慶大)をまねして取り入れている。筑波大の先輩には、今秋ドラフト候補の佐藤隼輔投手(3年=仙台)もいる。「うれしいです。見て、学びたいと思っています」という。

山田のひたむきな姿勢に、川村卓監督は「真っすぐに威力があって、楽しみな投手です。トレーニングにも、意欲的に取り組んでいる」と話す。春季リーグに向けて、新星が現れた。【保坂恭子】