BC・埼玉が、独立リーグから「走塁革命」を起こす。

熊谷市にキャンパスのある立正大が、来年度から開設するデータサイエンス学部と走塁について連携を結んだ。18日、埼玉・熊谷市内の「おふろカフェ ビバーク」に併設されている球団オフィシャルカフェ「ベアーズカフェ」で会見を行った。

4月から開設される立正大のデータサイエンス学部の学部長に就任予定の北村行伸氏は「データでパフォーマンスが改善できるのか、コラボをさせていただくいい機会を頂きました」と話した。

データを活用した指導は野球界でも広がっているが、今回は「走塁」部門のみの異例の内容となる。一芸に特化した選手の輩出を目指し、BC・埼玉の山崎寿樹代表取締役CEOは「チームカラー、ブランディングとして野手は走るチームにしたいと考えている。今年は走ります」と明かした。

データサイエンス学部の専任講師に就任予定の永田聡典氏が、現場で選手たちのデータを測定。NPBで公開されている盗塁ランキング上位選手の数値を基準に、スタートダッシュなど細かな部分までデータ化。今までは測定されていなかった帰塁についても分析するという。「新しい時代の指導。NPBを目指せる足のある人材を育てていきたい」と意気込んでいた。

年間を通して測定し、個人にあったトレーニング方法を取り入れ、ケガの予防や走力アップにつなげる。角晃多監督は「(BCリーグ)12球団で1番の盗塁数を目指したい。失敗が増えるのは、覚悟の上です。BC・埼玉に入団したら、走塁がうまくなると選手に思ってもらえるところまでになれたら」と話した。