開幕2戦目の27日ヤクルト戦(神宮)に先発する阪神青柳晃洋投手(27)が6回2安打無失点、10奪三振の快投で弾みをつけた。「(仕上がりは)これまでで一番いいかなと僕の中で思う」。4回まで毎回2三振を奪い、面白いようにバットに空を切らせた。5、6回は先頭を安打で出塁させるも、併殺に仕留めて二塁も踏ませず。「本当に宮城が良かったので。負けじと頑張るしかなかったですけど」。6回11奪三振のオリックス宮城と投手戦を演じた。

「今日は全球種ほとんど良かったなという印象です」。直球、ツーシーム、スライダーなどの制球が良く、なかでもシンカーはカウント球でも勝負球でも効果的に決まった。「シンカーでストライクを取れたことによって、真っすぐだったりとか、三振が多くなったというのが今日の一番の収穫」。前回13日西武戦(甲子園)で課題に挙げたシンカーの精度をしっかり修正した。

シーズン初戦は、青木、村上ら強力な左打者が並ぶヤクルト打線と対戦する。「(吉田)正尚も、T-岡田さんも、本当にいい左バッター。福田周平さんだったり、ヤクルトだったらそういうバッターが多いかなと思うので、対戦できたのも良かった」。この日は5番モヤを2三振に封じるなど、最高の形で予行演習。矢野監督も「完璧じゃないの? 打ち取り方も中身がしっかりあるし」と絶賛の好投。青柳は入団以来2ケタ勝利の実績はない。かねて目標に掲げる「13勝」に向けて、準備は整った。【磯綾乃】