土がアオキの味方となる!? 今季からヤクルトの本拠地神宮球場の土が総入れ替えされた。赤土から粘土質が強く、硬い材質に。元メジャーリーガーの青木宣親外野手(39)は「アメリカっぽくなったかな。経験している土の硬さ」と好感触を口にした。

プロ野球に加えて、学生野球の試合も行われ、使用頻度が高い神宮。土の状態も悪くなっていた。「砂場みたいだった」と振り返る軟らかい足元に対応するため、つま先立ちで打席に入るなどの工夫をしてきた。青木にとって神宮の“メジャー化”は歓迎ムード。「ドームだとある程度湿度は保てるので、(硬い)状態ではいけるんですけど。やっぱり野外だと難しいところはあるみたい。それでもこうやってやってくれている」とグラウンド整備のスタッフに感謝していた。

足元が固まることが、全打者にとって良いことかと言えばそうではない。「軸足が逆に滑ると言う人もいる。スパイクの見直しであったり、いろいろしてる人はいますよ」と説明した。投手がマウンドの硬さを気にするように、打者も同じ。自分の力を最大限に発揮できる環境はそれぞれだ。「硬くなったことで、良くない人もいますけどね。逆に良くなった人もいると思います。実際面白いところで。足場ってすごく大事」と視線を落とした。

18年目のベテランは「もしかしたらこういう状況も変わるかもしれない。神宮はアマチュアの試合もあるし。夏場になったらどうなるかとか、いろいろ問題もあると思うから。その辺はしっかり対応していきたい」。新しくなった本拠地がどう変化していくか。日米通算2478安打の経験を生かして、記録をさらに伸ばしていく。【湯本勝大】