今年の梅ちゃんは「U2ポーズ」! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が、日刊スポーツの取材に応じ、今季の新ホームランパフォーマンスを決めた。2月から日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」でアイデアを募集し、本人に厳選した10プランをプレゼン。選んだのは梅野のUと背番号2にちなんだ斬新ポーズだ。プロ野球はいよいよ、26日に開幕。応募してくれたファンへの感謝も込め、8年目で初の2桁弾で「U2ポーズ」を量産する意気込みだ。

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個性豊かな10個のパフォーマンスアイデアを、梅野はじーっと見渡した。

「コブラポーズ…」

「ピースポーズは、写真撮ってください、みたい(笑い)」

日刊スポーツに届いた、約100通のアイデアを集約し、その中から厳選した10個のプランをパネルにしてプレゼン。最終的に梅野が選んだのは…。

「Uポーズが良くない? やりやすいし、(指)2本だし。ロゴもU2やけん」

背番号2にちなみ、親指2本を立てて、梅野の頭文字「U」を作るもの。今季からリストバンドなど用具に入っている新たなロゴも「U」と「2」を絡めたもので、「U2ポーズ」として親しみやすそうだ。

「これにするよ、これが一番いいんじゃない?」

力強くスタイリッシュな「U2ポーズ」に決定! 阪神では昨季、サンズが本塁打後に「ハッピーハンズ」のパフォーマンスで沸かせたが、今季は梅野にも注目。ファンも一緒に同じポーズを決めれば、甲子園が盛り上がりそうだ。

企画のきっかけは、今春のキャンプでの梅野へのインタビューだった。「極トラ・プレミアム」のツイッターで梅野に聞きたいことを募集。「背番号2に変わって、新たなホームランパフォーマンスは考えていますか?」の質問に、梅野は「何か案があればどんどん欲しいし、自分1人じゃレパートリーも少ない。何かあればアドバイスください!」と逆提案。再びツイッターとはがきで募集すると、熱烈ファンから多くの楽しいアイデアが届いた。

昨季は7本塁打で、プロ7年間の最高は19年の9本塁打。2ケタ本塁打をマークすれば、プロ8年目で初めてだ。「一番は勝利打点。チームの勝ちを取れるバッティング。打線のピースとして活躍できるのが一番だと思う」。もちろん目指すは勝利を呼び込む打撃。その先に、キャリアハイの数字も見えてくる。「ホームランバッターじゃないし、ホームランは狙うものじゃない。シーズンを通した時に、結果的にそうなっていたらいいかなと思う」。

初の2桁弾へこれ以上の励みはない。応募してくれたファンへの感謝を込めた「U2ポーズ」で何度も沸かせ、チームを優勝に導く。【磯綾乃】

○…昨季の梅野はシーズン終盤、本塁打を放った後に「しあわせポーズ」を行っていた。昨季までの背番号44にちなみ、両手の4本の指を重ねるポーズ。コロナ禍でファンの少ない甲子園に寂しさを感じたことがきっかけだった。「去年のご時世で、特にお客さん来られないし、少ないし。何かテレビ(カメラに向けて)にやれたらなあと」。思いついたのは4と4を組み合わせて→4合わせ→しあわせポーズ。ファンを思ってのパフォーマンスだった。

 

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◆主な本塁打パフォーマンス 阪神では昨季、サンズが両手をひらひらさせる「ハッピーハンズ」を見せた。13年には、ナイン総出で外野席へ両手を差し出す「グラティ」が人気に。他球団では巨人時代のラミレスが、お笑いダンディ坂野のネタ「ゲッツ」を披露。ソフトバンク松田がベンチ前で拳を突き上げる「熱男~」ポーズも知られる。ロッテのレアードはホームインの際、好物の「すし握り」を見せる。西武山川が外野席に向かって行う「どすこい」ポーズも、人気パフォーマンスとして定着している。