日本ハム河野竜生投手(22)が2発に沈んだ。30日、本拠地開幕の西武戦に先発。序盤に2被弾で4失点を背負い、リズムに乗れず3回0/3を6安打4失点で1敗目を喫した。勝てば栗山監督の通算勝利数が球団タイとなる631勝に到達も、節目を飾る投球はできなかった。リベンジの舞台へ、悔しさを原動力にする。

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初回に刻んだ険しい表情は、晴れることはなかった。1回2死三塁。河野が「一番いい」と称する、西武打線に捕まった。山川への3球目、直球144キロを右翼席に放り込まれた。先制2ラン。悪夢は終わらない。2回1死一塁ではルーキーのブランドンに、初安打が初本塁打となる左越え2ランを献上した。序盤の4失点が、重くのしかかった。

本拠地・札幌ドームの“開幕投手”に、力みが生まれた。「本当に貴重な経験。ベストは、勢いをつけられるような投球」と気合十分に臨んだが、出はなをくじかれた。初回の暴投も失点につながるなど終始、精彩を欠いた。開幕後のライバル球団を動画でチェックし、最も脅威を感じたのは西武。「素晴らしい相手に、どんどん向かって行けたら」と胸を借りるつもりが、強力打線に屈した。

3回は3者凡退も、4回の先頭に右中間二塁打を許したところで降板となった。被弾が響き3回0/3で6安打4失点で1敗目。本拠地開幕は黒星スタートとなり「初回からリズム良く投げられず、チームの流れをつくられなかったことが一番の反省点です。リリーフに負担をかけてしまい、申し訳ない気持ちです」と猛省した。

栗山監督は「こういう試合になって申し訳ない。オレを含めて、全員で反省したい」と受け止め「本当に悔しいし、この先、何倍もプラスになってくれると信じている」と話した。

勝てば、栗山監督の通算勝利数が球団タイ631勝に到達する節目の一戦だった。河野は昨季、球団1万試合を託されたがプロ最短2/3回で交代を強いられた、苦い記憶があった。「(勝利に)導けるように頑張りたい」と奮起を誓っていたが、メモリアルな1勝は遠かった。2年目の試練の幕開けをかみ締め、成長への糧にする。【田中彩友美】

▽厚沢投手コーチ(先発河野に)「キャンプからオープン戦にかけて、良いときと悪いときが、ずっとハッキリしていた。逆球が多かった」

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