阪神から日本ハムへの金銭トレードが17日に決まった谷川昌希投手(28)は、鳴尾浜で報道陣に対応した。「びっくりはしましたけど、自分にとってはすごいチャンスだと思う」と前向きに受け止めた。「なかなかパ・リーグのイメージは沸かないですけど、いいチームだと思う。1日でも早くなじんで、1軍で投げられるように頑張っていきたい」と話した。

谷川は福岡出身で筑陽学園から東農大を経て、九州三菱自動車からドラフト5位で阪神に入団。社会人時代にダイエー、広島などで活躍した加藤伸一氏(55)から直伝のシュートを武器に、強気の右腕として1年目から1軍で7試合に登板しプロ初勝利を挙げた。昨年は中継ぎとして14試合に登板。プロ通算25試合、1勝1敗。防御率5・77。「自分の持ち味はツーシーム、シュート系をガンガン投げるところだと思うので、パ・リーグの打線に自分の球がどれだけ通用するのかをしっかりアピールして、ガンガン投げていきたい」。

4年目の今季は1軍登板はなかったが、沖縄・宜野座での1軍キャンプからスタートしていた。今季2軍では8試合、7回1/3、0勝1敗1セーブ、防御率1・23の成績を残している。阪神でのプロ野球人生については「先輩後輩関係なくよいライバルでやれましたし、いい先輩後輩に恵まれた」と仲間に感謝した。