ソフトバンクが記録的な敗戦を喫し、連勝が4でストップした。打線が毎回の19安打を放ち、9点を奪ったが及ばず。投手陣が6人で計13四球と荒れて、11失点の大乱調。工藤公康監督(57)は「四球というのは、ぼくらから見ても『勝負していない』と見えてしまう。常に言っているのは『打たれてもいいから、無駄な四球はやめなさい』ということ」と首をかしげた。

打線は必死に食らいついた。4-0から逆転された直後の5回に再逆転。4点を追った9回には2点を返し、最後まであきらめない姿勢を見せた。それでも勝てなかった。19安打を放っての敗戦は、チームでは08年9月15日のロッテ戦(千葉マリン)以来13年ぶり。毎回の19安打で敗れたのは89年の西武(対ダイエー)以来だ。

先発の高橋礼が5四球5失点(自責4)で、4回持たずにKOされた。今季は制球が定まらず、ここまで22与四球は12球団ワースト。工藤監督は「中(継ぎ)からやっていって、戻すのか。このままでは、という風には感じています」と、中継ぎへの配置転換や2軍再調整も視野に入れた。

悪い流れは2番手以降にも及んだ。プロ初勝利の可能性があった3番手スチュワートは、2つの押し出しを含む4四球で流れをつかみきれなかった。「投手の人はしっかり反省して、また切り替えてやっていきたいと思います」と工藤監督。南海時代の故野村克也氏超えの監督通算513勝は、次戦に持ち越しとなった。【山本大地】

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