2日連続の“確信弾”がメットライフドーム右翼席奥に突き刺さった。

ロッテ・マーティンは初回無死一塁、シュート回転で甘く入った直球を強振。西武伊藤から、リーグ最速となる10号2ランを放った。「真っすぐが多かったので真っすぐ狙いで。積極的にいきました」。悠々と1周した。

リーグ最速の2ケタ本塁打到達は、球団では85年の落合博満氏以来36年ぶり。自身3年連続の2ケタで、来日50本にあと1本に迫った。「ホームランバッターじゃないので、数字のことは考えたくない。チームのために何ができるか。(本塁打は)結果として出てる感じです」。本塁へ強風が吹くZOZOマリンに本拠地を移して以降、ロッテから本塁打王は出ていない。欲を見せてもよさそうだが、おごらない。

予告弾でもあった。この日は同い年のジャミラ夫人の誕生日。試合前に電話で「私のために1本打って」とおねだりされていた。「結果が出てよかった」と無事に先制アーチをプレゼント。30日楽天戦(楽天生命パーク)からは同郷で旧知の仲の新外国人エチェバリアが1軍に合流する。「とてもうれしい。一緒にチームの勝利に貢献していきたいと思います」。連敗は2で止まった。共闘して、仙台でも大きな弧を描く。【鎌田良美】

 

▽ロッテ岩下(6回2失点、開幕1カ月で3勝)「真っすぐが後半よかったので、それに尽きる。連勝を重ねないとプラスにはならないので、貯金をつくれるようにやっていきたい」

▽ロッテ井口監督(初回に4得点と畳み掛け)「つなぎ(継投)でくるのは分かっていたので、早い回にしっかり点を取って応えてくれた。明日からまた6連戦あるので、しっかりやっていきたい」

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