3位静岡大が、2位静岡産大を6-5で振り切り、同率2位へ浮上。優勝争いに踏みとどまった。1点を追う3回、同点としてなお1死一、二塁で、今季初めて4番起用された竹田龍平内野手(3年)が、中堅へ勝ち越しの2点適時三塁打。チームに勢いをつける、価値ある一打となった。

初回の二塁守備の際、一塁走者と交錯し、前歯が欠けるアクシデント。それでも、チームへ与える影響を考え、試合に出続けた。その中での殊勲打に「早い回で勝ち越したかったので、何としても走者をかえしたかった。技術うんぬんではなく、気持ちで打ちました」と、笑顔を見せた。

1週前のリーグ第5週。チームは開幕8連勝で、同じ8連勝中だった日大国際関係との大一番に臨んだ。だが、そこで2連敗。竹田は「みんなが自信を持っていたので、『まさか負けるとは』と士気が落ちた」と振り返る。その後、選手同士が話し合い「このままズルズルいけば、これまでの努力が無駄になる。残り全勝でいこう」と、結束がより強まった。

2014年(平26)春以来、14季ぶりの優勝へ、負けられない試合が続く。「全日本選手権出場を目指しているので、勝ち続けたい」と竹田。ガッツあふれるプレーで、チームをけん引する。【河合萌彦】