ロッテ小島和哉投手(24)が今季6度目の先発で、ようやく今季1勝目をつかんだ。「ほっとしている気持ちはありますが、なんて言うんですかね、もっとできると思うので…。自分でももっとできると思ったので、次に向けてまた明日から準備したいです」と思いを丁寧に口にした。

5回3失点。試合開始後わずか6分で3点を奪われた。4番杉本には内角直球を左翼に豪快に運ばれた。「杉本さんの本塁打とかも、コース自体は悪くなかったと思ったので、ちょっと直球を張ってきているところで変化球でかわして、投球できたかなと思います」と振り返った。強風でチェンジアップが絶妙に揺れ、特に4回にはオリックスの右打者にチェンジアップを6度、空振りさせた。

母美和子さんが見守る中で投げた。「今まで野球をやってきて、親にずっと支えてもらいました。助けがなかったら、絶対にここまで来てないと思うので。感謝の気持ちを持ってマウンドに向かいました」。小学5年までは左投げ右打ちだった。「打つのは(右利きの)母親に教えてもらったので」。

やりたいことは何でもやらせてくれた。「断られたこと、1回もないです。何やれとか、怒られることもほとんどないです。自分のやりたいことをずっとサポートしてくれました」と、昨春のインタビューでは少年時代を回想しながら、感謝の気持ちを話していた。打たれてもめげずに粘り、プロ野球選手として成長した姿を両親に見せた。【金子真仁】

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