絶好調モードに入ったロッテの「すしボーイ」が土壇場でチームを救った。2点を追う9回1死二塁で、ブランドン・レアード内野手(33)が起死回生の同点7号2ラン。引き分けに持ち込んだ特上のアーチで握ったすしは、ハーマンに振る舞った。「いつもは和田が食べてくれるが、今日はハーマンが“くれくれアピール”していたのであげたよ」。3戦連発で計“4貫目”と大盤振る舞い中の助っ人は、粋なパフォーマンスでも盛り上げた。

若き和製大砲の1発も効果的だった。2点を追う4回無死一塁で安田が一時同点となる6号2ランを放った。「引っ張るイメージで振りにいったら、結果としてたまたまホームランになってくれました」と謙遜したが、これで昨季マークしたシーズン自己最多本数に並んだ。20年は84試合348打席かかったが、今季は39試合164打席目。着実な成長を証明する1発も、価値ある引き分けを呼び込む伏線となった。

井口監督は「みんな、よくつないでね、なんとか」と粘りをたたえた一方で「(1回は)走塁死が2つ(盗塁死とけん制死)。併殺も3つあった。そういうところも含めて、しっかりとやっていきたい」。これで首位楽天に0・5差。細かいミスが出ながら星を落とさなかったことは大きい。【木下大輔】

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