DeNA牧の後輩が、完投勝利を挙げた。拓大・川船龍星投手(4年=松本第一)は「僕で打たれたら、しゃあないと。結局は気持ち。最後は強気にいきました」と、ピンチでも動じなかった。7回、8回と二、三塁に走者を背負ったが、ホームを踏ませない。初回の1失点のみに抑え、4安打完投勝ちした。

松本第一(長野)で、DeNA牧の1学年後輩。寮で同部屋だった。「牧さん、部屋の片付けを全然しないんです。僕に感謝して欲しいですね」と笑って明かすほどの仲。プロでの活躍が励みになっている。

実家は、松本城の前にある「季節料理 川船」。手打ちそばの店で、ざるそばがおいしい。川船も実家を継ぐつもりで、高校では食物科に進み、調理師免許を取得した。ただ「ご縁があって」大学で野球を続けている。3年夏に肘の靱帯(じんたい)を痛めたが、トレーニングを重ね、復活。こしのある投球で、2部優勝に望みをつないだ。