ヤクルトの“パッキャオ”が強烈な一打を打ち込んだ。並木秀尊外野手(22)は、9回2死一、二塁の第1打席、内角のスライダーを左翼線へ2点適時二塁打を放った。4打席目で待望のプロ初安打初打点。「1本打つことができて少しホッとしています」と話した。

20年ドラフト5位で独協大初のプロ野球選手として入団。「1軍にいさせてもらって途中出場が多いですが、これからも準備だけはしっかりしてチームのために全力で頑張っていきたい」。持ち前の俊足を生かし、代走や守備で今季27試合に出場し、スーパーサブとしての地位を築いてきた。

史上2人目の6階級制覇を果たしたフィリピンの伝説的ボクサー似の顔立ちで、同期の元山から命名された愛称も浸透しつつある。走と守に加えて打撃でも、チームのチャンピオンベルト獲得に貢献する。