陰のMVPは17年ドラフト1位の快投だ。阪神馬場皐輔投手は2イニングの完全投球でドラフト1位の後輩西純の初勝利を力強くアシスト。矢野監督から「馬場は助かったね。あれがオレの中でもMVPというか、大きな働きだったと思っている」と絶賛された。

5回を無安打0封した西純を受け、1イニング目から1番山崎からの好打順を難なく3者凡退に仕留めた。「もう1回行けるなっていうぐらいテンポ良く抑えてくれた」と指揮官を納得させ、7回もマウンドへ。2イニングで3奪三振、内野ゴロ2つの安定感を披露し、本人も「相手に流れを与えないことを意識して投げました。いい形で次につなげることができて良かった」と納得顔だ。

球界でシーズン5度目のノーヒットノーラン継投の期待が高まった2点リードの8回は、3番手岩崎が2死から初安打を浴び、3連打で1失点。それでも2死一、三塁で3番山田を中飛に打ち取り、リーグ最多の16ホールド目を記録した。9回はスアレスが最速161キロの直球を軸に3人斬り。自身19試合連続無失点でリーグ最多13セーブ目を挙げた。「チームがいい試合をして、自分の仕事をする時だと思った」と充実感を漂わせた。