ロッテ安田尚憲内野手が先発復帰で意地を見せた。7番DHで入った2回2死二塁の第1打席、低めチェンジアップを右方向へ運ぶ二塁打が先制の決勝打。「もう1本出したい。迷惑を掛けたので今日何とかしないと」。7回2死でも右前打で、14日以来のマルチ安打とした。

開幕から4番に座ったが、ここ3試合スタメンから外された。4月に3割を超えた得点圏打率が5月は1割4分3厘。本塁打は前月から4本減の1本、打点は23減の5。ベンチから見た打線はつながっていた。「ずっと自分が流れを止めていると自分でも思っていた。外れて吹っ切れました。自分のスイングをやってダメなら仕方ないなって」。

前日の試合後、森脇野手総合兼内野守備コーチが打撃投手をしてくれた。普段から優しく、厳しく向き合ってくれる。「昨日も一昨日も投げてくださった。必死にやるしかないと言われました」。この日の試合前円陣では声出しを担当。輪の中心で気合を入れた。

「自分のスイング」は結果になった。「先輩方の打線の流れもいい調子。割って入るには結果を出していかないといけない。もう1度レギュラーをつかみ取れるように」。一進一退を繰り返した5月、最後に初めて同一カードで連勝。交流戦も2カード連続で勝ち越した。いいムードのまま、交流戦暫定首位の中日戦に乗り込む。【鎌田良美】

ロッテニュース一覧はこちら―>